ろくでもない戦い

「ピンサロ」→「ろくでもない戦い」



ろくでもない戦いを目にした。


それはお台場にあるイベントホールで行われていた。


虫かごを抱えた親子たちの群れ。


気になり側にいって虫かごの中を確認してみる。


くわがた。


かぶと虫。


見たことのないでかい奴らがうごめいている。


僕らが見始めたときはちょうど決勝戦の瞬間。


僕でもかなわなそうな強者がリングの上でスタンバイしている。


ゴングと共に始まり。


一瞬で決着がついた。


でかいくわがたが角で完璧に持ち上げた。


まわりのギャラリーからは


「つえぇ〜」と声が上がる。


僕には理解不能なろくでもない戦いが繰り広げられていた。


優勝を勝ち取ったくわがたの飼い主は戦いきったくわがたをわけわからん名前で呼んで、


誉めていた。その矢先に指先を挟まれ痛がっていた。


そんな痛みも楽しんでいる飼い主がそこにいた。


ろくでもない戦いである。


ハブ対マングースは動物愛護の考えで廃止になるのに。


クワガタ同士の戦いはよいのだろうか。


昆虫ならよいというのか。


なんか曖昧な話しである。