地理

「H(エッチ)」→「地理」



僕の通っていた学校は一応進学校と呼ばれることもあり、勉強に関しては厳しかった気がする。

勉強のできない者は容赦なく切り捨てるスタイルである。

その基準が一年間を通して平均点が赤点の科目を4つ以上又は平均点が40点を切る科目が2つ以上ある場合は即留年というものであった。

一見簡単そうではある。

しかし、赤点の基準が少し特殊なため意外とクリアーできない者が多かった。

50点以下は赤点。学年の平均点が50点でも50点以下は赤点になってしまう。

学年の半分以上が赤点というものがゴロゴロ存在した。

こういった基準の中、ギリギリのところで戦っていた。

僕は赤点の数というより平均点40点以下が2科目という方にひっかかりそうになっていた。

その2科目とは科学と地理。

科学は全く理解できるものではなかった。その為平均点が40点とかの問題ではなく採点するまでもない答案用紙を毎回作り上げていた。

地理はというと、基本的に興味がなくただの睡眠時間の授業だと考えていた。

留年がかかっているとなると興味がないではすまされなかった。

記憶するに最後の試験で70点くらいとらなければいけなかった気がする。

不可能な数字でない。

とりあえず地理にすべての勉強時間をかけた。

チェックペンを引くことで勉強をした気にならず、しっかり緑の下敷きを使用して暗記作業をした。


万全の準備で望んだ高2の3学期期末試験。

無事地理の試験が終わった。

その瞬間僕はガッツポーズをしていた。

何度も見直しをした。

空欄はなし。

手ごたえとしては完璧であった。


そして結果は99点の高得点をたたき出した。


やれば出来る子なんです。


特に繋がりはないです。

ただレイブに行きたいな〜と思って・・・