四年ぶり

「多目的便所」→「四年ぶり」



四年ぶりにお好み焼きを食べてみた。


嫌いなわけではないけれど。


ご飯を食べるときの選択肢に上がる事はなかった。


しかし


僕の地元に最近できたお店で、いつも帰り際に通ることが多く雰囲気が気になるお店があった。


外から覗いた感じでは自分たちで焼くスタイルではなくお店の人が焼いてくれるスタイル。


ここが重要である。


僕は自分で焼くスタイルのお店だったら雰囲気が気になろうが決して行かない。


そんなポイントもクリアーしていたこともあり足を運んでみた。


19時頃に到着してみると20席ほどある店内は満席。30分待ちだという。


食べ物や屋で待つのは嫌いではあるが、胃袋がお好み焼きモードになっていたこともあり待つことに。


待つこと30分。


鉄板が目の前にあるカウンター席に案内されメニューを見る。


メインのお好み焼きは2種類。


肉玉そばと肉玉うどん。それにトッピングのチーズ。


あとはサブ的な鉄板焼きメニューが数種類。


初めてでよくわからないのでそばとうどんを一つずつ注文。


そして、うどんの方にチーズをトッピング。


目の前で絶妙なヘラさばきで店主らしき男性がお好み焼きを焼いていく。


汗だくのAPEのTシャツと額から滴る汗が微妙に気にはなったが。


パンパン叩いて焼いている。


以前に自称お好み焼き通の人に上からパンパン叩きながら焼いて怒られた事があるのを思い出しながら眺めていた。


そして待つこと約20分。汗だく店主の作品が目の前にきた。


まずはチーズ入りの方から攻めてみる。


うん、旨い。


こんなにチーズが合うと思ったのはココイチのカレー以来である。



立ち上がりこそよかったものの中盤にさしかかると飽きてくる。


そこでチーズの入っていない方で口直しをしながら攻めていく。


終盤戦になるともういやいや口に運ぶ。


隣の彼女を見ると箸を置き完璧に終了モード。


しかもチーズ入りを大量に残している。


終盤戦に迎えるチーズ入りの重いこと重いこと。


とはいえ汗だくになって作ってくれた作品を残す事もできずになんとか完食する。


なんとか食べ切り、ふっとしていると隣に高校生らしき男の子が一人で入ってきた。


男の子「注文いいっすか?」


店員「どうぞ」


男の子「肉玉そばと飲み物は・・・・・・・・焼酎ロックで」


僕と彼女「えっ〜!!!!?????」